2015-01-01から1年間の記事一覧
ホームシックで江戸へ帰りたいと泣くうさぎ(真行寺君枝)に、唐十郎(沖雅也)は「江戸へ帰れるかもしれん」。今回の仕事の依頼は、北斎の娘・おえい(吉田日出子)から。内容は、何と父・北斎(小沢栄太郎)を殺してくれというもの。半信半疑で江戸へ潜入…
江戸で十年の女中奉公を終えて尾張不二見原へと帰ってきたおりん(中島葵)だが、自分の村は無くなり村人も消えていた。当時を知る人たちに訪ね歩くもなぜか誰も口を開こうとせず、唐十郎(沖雅也)の協力で真相を知っている素振の村人に尋ねようとした時、…
大井川に面した東海道金谷の宿に到着した一座の面々。本陣の旗が赤く浮かび出たことから、宿場内で手がかりを掴むためそれぞれの場所へ座員が潜り込む。この金谷の宿では「極楽桜」と呼ばれる桜の木で若い娘が首を括る事件が多発。その背景には、大井川での…
甲州にある閑村にやってきたお艶(山田五十鈴)たち天保太夫一座。唐十郎から渡された「甲州三坂の水面」を火で炙ると、水面に映った富士の頂上だけが赤く染まった。真相を探るため、村を探る座員たち。やがて「富士に登る」と呼ばれる村のしきたりがあるこ…
街道を行くお艶(山田五十鈴)たちの横を猛スピードで駆け抜ける馬に乗った3人の侍。次に出会った時には、なぜか渡世人の格好をしていた。変装し流山へと潜入した彼らの目的は「秋月様」を探すこと。しかしその「秋月」が誰なのか皆目検討がつかない座員たち…
旗本くずれの雷党とヤクザ衆辰巳一家の縄張り争い。雷党の首領・本間左近(岡崎二朗)と親分・大五郎(木村元)は互いの陣営から人質を交換して牽制するが、大五郎の息子が左近に斬られてその首が深川万年橋橋脚下に流れ着いたことからますます険悪なムード…
過労と風邪で倒れたお艶(山田五十鈴)だが、休養もそこそこに唐十郎(沖雅也)からの次の仕事に取り掛かる。甲州猿橋宿近くの湯治場では、流行病「痘瘡」にかかった患者が紛れ込んで大騒動。この患者は、江戸で商売をする男で、周囲への感染を防ぐために湯…
仁助(辻萬長)という男に絡まれている女・お京(真木洋子)を助ける唐十郎(沖雅也)だが、その様子は少々おかしい。お京と別れた後、お艶(山田五十鈴)たちと合流した唐十郎は、今回の仕事「駿州江尻」の絵を渡す。赤く染まったのは、富士颪で飛ばされた…
唐十郎(沖雅也)が持ってきたのは「下目黒」の絵だが、寺社奉行の支配下にあるこの場所での殺しに二の足を踏む座員たち。しかし持ちかけられた仕事は断れないと、それぞれ下目黒へと潜入することに。鷹匠が赤く染まったとおり、ここ下目黒は将軍家御愛鳥で…
唐十郎(沖雅也)が持ってきた「本所立川」の絵で赤く染まったのは堀割。そこは「おいてけ堀」と呼ばれ河童が出ると評判の場所。宇蔵(芦屋雁之助)と鈴平(江戸屋小猫)が調査に向かうと、どこからともなく「おいてけ」の声が。その声が聞こえると同時に、…
座員が寝静まった夜。三人組の人影を見たお艶(山田五十鈴)は、直後に初鰹を運ぶ漁師たちが虐殺された現場に遭遇する。そこへ北斎の絵を持って現れる唐十郎(沖雅也)。「神奈川沖浪裏」を早速炙りだすと、赤く染まったのは海そのものだった。翌朝、急に思…
唐十郎(沖雅也)を待つ一座の面々。うさぎ(高橋洋子)は唐十郎に逆上せ気味で、うさぎに想いを寄せる鈴平(江戸屋小猫)は面白くない。唐十郎の事を嫌いなのは宇蔵(芦屋雁之助)も同じであったが、「男と女は取るか取られるかだからねえ」とお艶(山田五…
渋谷川のほとりにある隠田にやってきた天保太夫一座。早速宿を取るが、土地の代官である源八郎(外山高士)に宿泊禁止を命じられる。理由は、甲州の糸商人が泊まるからだ。大金を持つ商人が、どうしてこんな田舎に泊まるのか解せないお艶(山田五十鈴)たち…
天保4年夏。「江戸もくだらねえ町になりやがった」と愚痴を吐きつつ親子で引越しをする葛飾北斎(小沢栄太郎)。馬喰町に着いた途端、娘のおえい(吉田日出子)を放り出し、一人で天保太夫一座へ向かう。その間、滝沢馬琴(北村英三)の家で過ごしその苦境…
凶賊に襲撃される商家を助ける狂四郎(片岡孝夫)であったがそれは薩摩の罠。女主に化けた女の吹き針によって盲目となった狂四郎だが、それでも薩摩の刺客を次々と撃破。お蘭(松尾嘉代)の助けもあって治療を行う。この吹き針を放ったのは、足袋職人・倉本…
侍三人を瞬殺するのは、宿場で恐れられる臥竜軒(小林稔侍)。薩摩の刺客から眠狂四郎(片岡孝夫)の腕前を利き胸を躍らせる。一方その狂四郎、狂四郎に斬られた薩摩隼人党の縁者の女たちに囲まれるも危機を脱する。「死霊の呪縛」にとりつかれた女たちはや…
小田原宿への道中、塚本伝九郎(八名信夫)率いる薩摩の刺客に襲われる狂四郎(片岡孝夫)。間髪入れず襲う薩摩くの一・おりん(大川かつ子)も退けたその強さに、調所(安部徹)は「人間の欲が無く、背中には常に死の影を背負っている。それを平然と何とも…
暴れ馬に乗る少女・お花(久保田理絵)を助けた狂四郎(片岡孝夫)。茶店を営む祖父のところで一休みし、雨が降りそうなことからお花から傘を借りるも、その傘には毒の粉が仕込まれていた。この祖父こそ、調所(安部徹)配下の琉球忍・十兵衛(高野真二)で…
藤沢宿を治める山中藩藩主・長久保忠宗(遠藤征慈)は、剣の腕は立つものの人を斬ることを何とも思わず、外道の所業で領民を震え上がらせていた。その忠宗に意見した小泉又八(草川祐馬)は即座に切腹の沙汰を言い渡されるが、女を知らぬ身で死にゆく又八を…
漁師の少年・三吉(丹呉克年)に「海苔」を食べてくれとせがまれ食べた狂四郎(片岡孝夫)。食べて間もなく意識を失う。これこそ都田水心(岸部シロー)の策略であったが、狂四郎に見抜かれており敗北。騙した相手と知りながら、情けをかける狂四郎に三吉は…
横浜村でお蘭(松尾嘉代)と再会する狂四郎(片岡孝夫)。その直後、異人に銃で狙われる金八(火野正平)を助ける。この新式銃を我が物とせんと、薩摩側と幕府側が策略を巡らす。一方、下衆の亭主・丈吉(高峰圭二)に体を売るよう強要される哀れな女・お浜…
賞金稼ぎの都田水心(岸部シロー)、調所笑左衛門(安部徹)と接触。狂四郎(片岡孝夫)の身柄を引き渡した場合の報奨金などの契約一切を取り交わす。またも唐人に狙われる狂四郎。素早い足の動きを封じるため川に引き込み唐人一味を撃退する。一味の一人で…
一年ぶりに江戸へと戻ってきた眠狂四郎(片岡孝夫)。途中、薩摩藩の隠密である隼人隠密党頭取・海老原蔵人(伊吹吾郎)と、薩摩に組する唐人の刺客に狙われ、一人の女が巻き添えとなる。女の息子・庄太(川上恭尚)は、狂四郎があんな場所で斬り合いをしな…
百軒長屋のゴミ捨て場から鶴の死体が発見された。おりん(桃山みつる)と千代松(遠藤太津朗)は、銀平(出門英)にさばいてもらって長屋の皆さんへ御裾分け。主水(藤田まこと)も肉を貰って見て見ぬ振り。翌日、吹上奉行目付・山口俊助(本郷直樹)と南町…
江戸の若者たちの間では、派手なメイクと着物を着て"ホコ天"で遊ぶのが大ブーム。高島藩御金蔵方・藤尾欽兵衛(有川博)の息子、欽太郎(山本陽一)もその一人。友人の今千之丞(江端郁世)と一緒に行う強請り集りお構いなしの悪童ぶりに、おりん(桃山みつ…
江戸で人気の雲州斎可楽一座。政(村上弘明)とお玉(かとうかずこ)は評判に釣られて舞台を見ることに。舞台の上では、今日が初舞台のおしん(牛原千恵)が、怯えながらも手裏剣の的に。しかし、恐ろしさと恥ずかしさから思わず泣き出してしまう。その顔を…
江戸では凶盗・闇の矢平次(浜田晃)が舞い戻り商家を荒らしまわっていた。一方、南町奉行所ではとうとうリストラがはじまった。15年間勤務していて今後全く見込みが無い同心は、転職するか、人材活用補導所へ入り一から鍛え直されるらしい。南町の定廻り…
南町奉行所では改革の一環として、同心部屋で作られた文書が自動的に上司の文書箱へと収められる「手動文書運搬機」や、筆を使った書類作成に対応した、奇麗なフォーマットで書類を書くことができる「升目付き定規」などが導入され、それらを見た主水(藤田…
牢内に受刑者が一人入牢。強欲なため抜け荷買いを行い罪となったが、牢名主・矢源太(阿波地大輔)は彼に脱獄を持ちかける。一方、百軒長屋では家賃滞納者が問題視されており、百軒長屋担当職員である主水(藤田まこと)は、田中様(山内としお)と鬼塚(西…
坊主・玄達(芝本正)が百軒長屋で説法。女と言う不浄の生き物に生まれた業を説き、おりん(桃山みつる)が過去に堕胎していたことを看破。水子供養の代金をせしめるが、主水(藤田まこと)はピンハネを迫る。「騎西屋宇兵衛」の名を出す玄達だがお構いなし…