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主にテレビドラマや時代劇、アニメの感想文を書いているブログです。

眠狂四郎 円月殺法 第1話「女地獄やわ肌炎上剣 -江戸の巻-前編」

一年ぶりに江戸へと戻ってきた眠狂四郎片岡孝夫)。途中、薩摩藩の隠密である隼人隠密党頭取・海老原蔵人(伊吹吾郎)と、薩摩に組する唐人の刺客に狙われ、一人の女が巻き添えとなる。女の息子・庄太(川上恭尚)は、狂四郎があんな場所で斬り合いをしなければと恨む。

刺客に狙われた真相を知るべく、岸和田藩門前で騒動を起こしたお蘭(松尾嘉代)の主であり、水野忠邦の腹心である武部仙十郎(小松方正)の元を訪ねる狂四郎。薩摩藩国家老・調所笑左衛門(安部徹)が糸を引き、西国十三藩と謀議を謀り、水野失脚に向けて動いているのだという。武部より薩摩への潜入を打診されるが、それよりも行儀見習いとして武部家に奉公に来ている佐知(竹下景子)に目を付ける狂四郎。

佐知は薩摩の隠密の一人であった。さらには狂四郎が父の仇であるというが、狂四郎に身に覚えは無い。父の仇であると知りながら、狂四郎に心惹かれていく佐知。一方、父母を薩摩によって斬殺されたお蘭は、いまだ薩摩への私怨を捨てきれず、薩摩藩の陰謀壊滅への要請を狂四郎に強く願うのだった。

冒頭からいきなり両乳を露にし、切腹騒動を起こすお蘭。これは、西国十三藩の連判状を盗むための囮であった。勘付かれ狙われたところに助けに入る一人の浪人。名前を聞かれ「眠狂四郎と覚えておいていただこう」。続いて隠密の頭と対決する狂四郎。早速の円月殺法を披露。これには、さすがの蔵人も危なかったのか、隠れて見ていた調所の一声が無ければ突撃して死んでいたかもしれない。

狂四郎を仇と狙う佐知。しかしいつしか狂四郎に惚れてしまう。蔵人の「惚れてはならぬ」の言葉が背中を押したような気もするのだが。一方、父親も死んでいたことが判明し、天涯孤独となった庄太に自分の生い立ちを語って心を開かせるなど、無頼の徒とは違ったハートフルな一面も見せる狂四郎。

今回は本放送のスペシャル版を二分割したものなので、結末は二話(後編)に持ち越し。

キャスト

眠狂四郎片岡孝夫お蘭:松尾嘉代海老原蔵人:伊吹吾郎金八:火野正平都田水心:岸部シロー/武部仙十郎:小松方正/調所笑左衛門:安部徹/島本半三郎:関根大学/森田周之助:鶴田耕裕/松浦与一郎:片岡松之助

お芳:行友勝江/宗錫烈:高木二朗/竜元:信実一徳/徳兵衛:堀内一市/唐津屋:永野辰弥/お光:加川綾女/佐平次:山本一郎/庄太:川上恭尚/岡部美濃守:水上保広/中丘左衛門:沖ときお/季花:岡部啓子/季敏:田村恵子/侍:高木吉治、扇田喜久一

佐知:竹下景子

スタッフ

企画 神山安平テレビ東京)/大塚貞夫(歌舞伎座テレビ)
プロデューサー 犬飼佳春(テレビ東京)/小久保章一郎、沢克純(歌舞伎座テレビ)
原作 柴田錬三郎眠狂四郎孤剣五十三次」より(新潮文庫版)
脚本 津田幸於
音楽 岩代浩一
撮影 中村富哉
美術 太田誠一
制作主任 黒田満重
照明 南所登
録音 田原重鋼
調音 本田文人
編集 河合勝巳
装飾 玉井憲一
記録 川島庸子
装置 松野喜代春
進行 大志万宗久
助監督 木下芳幸
殺陣 楠本栄一
特技 宍戸大全
ロケ協力 大覚寺
装置 新映美術工芸
床山・結髪 八木かつら
衣装 松竹衣装
小道具 高津商会
現像 東洋現像所
ナレーター 佐藤慶
制作協力 京都映画株式会社
プロデューサー 佐々木康之
監督 大洲斉
製作 テレビ東京歌舞伎座テレビ

次回予告

狂四郎の前に炎の刃。我が行く手を阻む者は何人たりとも情けは無用。月に冴えるは無想正宗、円月の舞。今日も無常の闇を行く。次週、眠狂四郎円月殺法。ご期待ください。

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