シティーハンター 第6話「恋しない女優 希望へのラストショット」
命を狙われていると思しき女優・佐藤由美子のボディーガードを行うことになった冴羽。彼女は最愛の恋人と死に別れたショックから、女優のまま死のうと撮影中に殺してもらうため自ら殺し屋を雇っていたのだ。殺し屋の名は「海坊主」。冴羽とは旧知の間柄である凄腕だ。
冴羽は遂に海坊主の銃弾を胸に受けてしまう。追い詰める海坊主を死んだ恋人だと思いマグナムのトリガーを引く由美子。引きずっていた恋人への想いは完全に断ち切られ、彼女は再び生への希望を見出していった。
冴羽と会食する海坊主。海坊主自身も正道の殺し屋で、更に由美子の大ファンであり殺す気は毛頭無かった。由美子の苦悩を冴羽を通して聞かされた海坊主は、由美子の心を開かせるために冴羽と共同して一芝居打つことに。
と言うわけで、準レギュラー海坊主が登場。ダンプやバズーカなど体に似合う大型兵器を扱うのは今後も同じ。槇村退場後ロックが外れ次々と準レギュラーが登場していくのでお楽しみに。また、今回からは山寺宏一も登場。このまま最終回まで脇役で出演し続け、彼の出世作となっていく。梁田清之はまだ登場しない。神代智恵*1は今回お休み。
今回からは香が仕事を持ってくるのだが、まだ依頼人や冴羽の行動に直接係わるようなことはしない。だから今回の「100tハンマー」は由美子が担当。その由美子役には戸田恵子。『キャッツ・アイ』の来生瞳である。これで来生三姉妹は全て登場を果たしたということだ。
槇村の死でこれまでのハードボイルド路線を一時清算し、明るいタッチにシフトチェンジしていく。そのため、リニューアル的な意味合いも込められているように思う。また、コミカルシーン用にアレンジされた「愛よ消えないで」のインストゥルメンタルや、今後頻繁に使われるコメディパート用の曲も初登場するなど作品トーンの変化も顕著に見受けられる。
スタジオライブによって描かれた大袈裟なドタバタコメディも気忙しい。神志那弘志はこの作品で初めて作画監督を手がけたそうだが、原画のメンバーを見ると「いんどり小屋」のメンバー。チームワークも抜群なわけだ。
原作
「裸足の女優」「撮影所パニック!」「ゆれる心」「亡霊を撃て!」
セリフ
香「やめんかい!走る色情狂!」
冴羽「また、死にたくなったら呼んでくれ。女性へのアフターサービスは、万全なんだ」
次回予告
冴羽「やだもんね。男からの依頼なんて。僕一抜けた」
香「そう言うなって」
冴羽「一度死んだことになってるおっさんが、何でもう一回殺されたフリなんかしたいわけ?」
香「それもこれも、みんな道子ちゃんのためなのだ」
冴羽「は?あぁそう。そういうことなら、一芝居打っちゃお、僕」
香「ほほお」
冴羽「道子ちゃん、指きりしましょ。お兄さんがきっと、パパを連れてきてあげるよ」
香「……あんたロリコンだったんだ」
冴羽「次回『心ふるえる銃声』」
香「『悲しきロンリーガール』」
スタッフ
脚本 | 武上純希 |
---|---|
絵コンテ | こだま兼嗣 |
演出 | 江上潔 |
作画監督 | 神志那弘志 |
原画 | 松下浩美/小林早苗/山内則康/松村靖之/只野和子*2 |
動画 | スタジオライブ/松本明子/星野紀美子/西川秀明/武田ミユキ/飯田倫也/山下文広 |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 松本真司 |
仕上 | スタジオ・ディーン/豊永真一/津茂谷知里/山本由美子/有田尚義 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | 獏プロダクション/本田修/本田利恵/中原英統/平田秀一/平川栄治/西村康浩/もたい智恵子 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
設定 | 山本之文 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 池部茂 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
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