シティーハンター 第46話「盗ってもスリリング 明日に向ってすれ!!」
冴羽のサイフを掏ろうとする不届きな奴!その正体は香の高校時代の大親友・マリ子だった。女子大生である彼女は犯罪心理学の研究の一環で始めた”スリ”の奥深さに心を奪われてしまったのだ。
香は冴羽に彼女を更生させるための依頼を行うが、彼女が掏ったアクセサリーがきっかけで麻薬組織に命を狙われてしまい、やがて海坊主と冴子をも巻き込んだ大騒動に発展する!
冒頭からサブタイトルまでに流れる曲、及び中盤のマリ子の特訓シーンで流れる曲「砂のキャッスルのカサノヴァ(歌:北代桃子)」。組織との格闘シーン「FOOTSTEPS(歌:北代桃子)」。
今回のヒロイン・マリ子は、「香の高校時代の大親友」というオリジナルの設定を活かしたキャラクターである。マリ子役には、ここまで脇役で登場し続けてきた神代智恵(神代知衣)をキャスティング。独特な声質を活かし、『ミスター味っ子』のコオロギ役や『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の三国藤吉役などの少年少女から、『Bugってハニー』のヒロイン・ハニーなど人間の言葉を話す架空の動物等に至るまで、幅広いキャラクターを演じている。彼女の代表作として最も有名なのは、知名度や話題性といった点から、やはり『おぼっちゃまくん』の御坊茶魔役ではないだろうか。今回のマリ子は大人びた美人女子大生という設定だが、その独特の声質に、ゆったりとした大人の色気を加えている。
冴羽にマリ子を真人間に戻すための依頼を行う香。冴羽も犯罪の道から更生させようとそれなりに真面目に頑張る。旧知である本職のスリ・源さんと組んでスリの現実を見せ付けようとするが、かえって彼女の「スリ魂」を燃え上がらせてしまい逆効果。一方、麻薬取引の裏組織に狙われるマリ子を心配し海坊主に調査を依頼する冴羽だが、その海坊主を見て「振えが来るほど素敵なお方」と一目惚れのマリ子。彼女は無類のマッチョ好きだったのだ。
マリ子が掏ったアクセサリーの中には、麻薬取引の帳簿を写したマイクロフィルムが入っていた。そのアクセサリーを冴子に渡して事件はすべて解決。いつもは赤のポルシェに乗ってくるのに、今回は普通のパトカーで駆けつけてくる冴子というのも珍しい。スリを引退し転職をしたマリ子が選んだのは、何と海坊主の助手だった……!?どうなる?海坊主。
さて、今回作画はアウベックが担当だが、メインキャラについては総作画監督の北原健雄が全面的に修正しているように見える。マリ子が冴羽のマンションで一夜を明かした後からどうも作画がおかしいが、過去のアウベック回に比べればかなり上方修正されているように思える。特筆すべきは、絵コンテに大ベテラン・小華和為雄(小華和ためお)の名前。アウベック時代の武藤裕治(ムトウユージ)の師匠格にあたる関係から、今回の作品に参加したものと思われる。
セリフ
冴羽「君って着痩せするタイプなんだね。それってDカップじゃん~」
冴羽「こいつら最大のミスを犯した。冴羽獠に銃口を向けるという最大のミスをな」
マリ子「スリよりももっとスリリングなものを見つけちゃったの!」*そのスリリングなものと言うのが何と……
海坊主「おい獠!見てないで助けろ!何とかしろ、獠ォォ」*勝手に海坊主の助手になってしまうのでした
次回予告
冴羽「やだね香ちゃん水着なんか持って。プールバーってビリヤードなんだよ」
香「んなことは知っとるわい。それよか由里さんの邪魔すんじゃないよ?」
冴羽「だってぇ、ピッタシ密着してれば守りやすいし……なんてね」
香「由里さんにはお店を賭けた大勝負が控えているんだからね」
冴羽「あ~んなイカサマ野郎に負けたらモッコリ一発だぞ」
香「こら、余計なプレッシャーを与えるな」
冴羽「シティーハンター『モッコリが特効薬?! 美女ハスラーと愛の球跡』」
香「絶対見てね!」
キャスト
マリ子:神代智恵*1/海ボーズ*2:玄田哲章/源さん:田原アルノ/夫人:達依久子/男A:島香裕/男B:島沢弘隆*3/男C:梁田清之
*なぜか今回のクレジットだけ、海坊主が「海ボーズ」になっている。
スタッフ
脚本 | 遠藤明範 |
---|---|
絵コンテ | 小華和為雄*4 |
演出 | 武藤裕治*5 |
作画監督 | 新井豊 |
原画 | 宇都木勇/渡辺嘉己/木下裕孝/石丸賢一/鈴木順八/清水勝祐/河村明夫/土屋幹男 |
動画 | 当麻公子/中島章喜/荒木忠春/村上剛/吉沢八重子/小林良之/坂本和子 |
動画チェック | 林田直子 |
色指定 | 古川宏美 |
仕上 | スズキ動画企画/根本圭子/鈴木聡子/神藤徳子/剣持すみ江 |
特効 | 小林靖彦 |
美術 | 脇威志 |
背景 | 現代制作集団/小浜美代子/小泉江美子/米田真紀/森川ひろみ/程塚まゆみ/吉川浩 |
撮影 | 三晃プロダクション/武田純一/松平高吉/松下力也/岩崎敦 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
メカニカルデザイン | 明貴美加 |
設定 | 秋山浩之 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 松田桂一 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
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シティーハンター 第45話「三姉妹は招くよ!獠ちゃんのスキー天国」
社長令嬢三姉妹のガードを依頼された冴羽。彼女たちが別荘に滞在する四日間を、誘拐犯の魔の手から守りぬかなければならない。
堅物の長女・美子と良い雰囲気になる冴羽だが、一瞬の隙を突かれて美子がさらわれてしまう!
スキー場内の曲「ゴーゴーヘブン(歌:大沢誉志幸)」。カーチェイスから銃撃戦の曲「FOOTSTEPS(歌:北代桃子)」。
女優の水沢有美をゲストに迎えた今回のお話は出張仕事。高円寺が経営する会社の香港支店が現地の会社と合併するのに際し、それを阻止しようとする一味が三姉妹の誰かを誘拐して脅迫しようと企んでいる。合併調印式が無事終わるまでのガードのため、当初高円寺の会社の社員を装って三姉妹に近づく冴羽。
今まで近づいてきた男が全て「出世目的」だったのに対し、ストレートに美子を口説こうとする冴羽の行動がかえって「新鮮」だと感じる美子は、冴羽と良い仲になる。そして、美奈子はなぜか香と良い仲に!?
一瞬の隙を突かれて美子をさらわれてしまう冴羽。サイドミラー越しに背後の標的を狙うという離れ業で誘拐犯を仕留めて事件は無事解決。
脚本が星山博之、絵コンテが港野洋介(青木悠三)、作画監督が神村幸子と、主力メンバーが担当しただけあって、絵のレベルは高く話の密度も濃い。美穂と美奈子の男友達が、冴羽の銃のことを「おもちゃ」だと信じきって話をしている最中に、「あれ(拳銃)、本物よ?……冗談よ、冗談」などと表情を変えず真顔で話す場面など、細かな描写が印象的。美子との滑走は西澤晋が担当か。今回もまた、謎のアニメーター・鈴木四郎がいる。
セリフ
冴羽「心配ご無用。香はあれでも一応助手だ。修羅場は何度も潜っている」
美奈子「香さまぁ……あなただけが寂しい私の愛しい御方ですわ……。お願い、冷たくなさらないで」
冴羽「恐いと思う時もある。もう俺も、これで終わりか、と思ったこともな」
美子「だから、その時々を精一杯、ってわけね」
冴羽「一人でも多く素敵な人に、女の人に出会いたい……なぁ~んちゃって!」
冴羽「おっと、危ないデートもどうやらここまでかな」
次回予告
冴羽「俺のサイフを掏ろうなんて百年早いぜお嬢さん!」
香「やだ、マリ子じゃない。高校の時の大親友よ。心理学やってんの」
冴羽「犯罪心理学か。でも、研究っていうより、こりゃ楽しんでるぜ掏りを」
香「何とか止めさせてよ、獠。それに、変な奴らにマークされてるみたいだし」
冴羽「もっこり公認っていうんならその依頼受けた」
香「うむむむ……」
冴羽「冴子と海坊主にも声かけようっと。シティーハンター『盗ってもスリリング 明日に向ってすれ!!』」
香「絶対見てね!」
スタッフ
脚本 | 星山博之 |
---|---|
絵コンテ | 港野洋介*4 |
演出 | 山口美浩 |
作画監督 | 神村幸子 |
原画 | 西沢晋*5/鈴木四郎/尾形雄二/横田智則 |
動画 | 山本みどり/福本千津子/四本忠司/高橋陽子/スタジオムサシ/スタジオ天 |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 横田政一 |
仕上 | スタジオ九魔/米村貞子/奥野孝一/公平保之/岩沢れい子 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | スタジオ・イースター/矢島洋一/北川晴美/清水隆夫/南沢貞子/影山誠哉 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
メカニカルデザイン | 明貴美加 |
設定 | 秋山浩之 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 星野匡章 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
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