シティーハンター 第45話「三姉妹は招くよ!獠ちゃんのスキー天国」
社長令嬢三姉妹のガードを依頼された冴羽。彼女たちが別荘に滞在する四日間を、誘拐犯の魔の手から守りぬかなければならない。
堅物の長女・美子と良い雰囲気になる冴羽だが、一瞬の隙を突かれて美子がさらわれてしまう!
スキー場内の曲「ゴーゴーヘブン(歌:大沢誉志幸)」。カーチェイスから銃撃戦の曲「FOOTSTEPS(歌:北代桃子)」。
女優の水沢有美をゲストに迎えた今回のお話は出張仕事。高円寺が経営する会社の香港支店が現地の会社と合併するのに際し、それを阻止しようとする一味が三姉妹の誰かを誘拐して脅迫しようと企んでいる。合併調印式が無事終わるまでのガードのため、当初高円寺の会社の社員を装って三姉妹に近づく冴羽。
今まで近づいてきた男が全て「出世目的」だったのに対し、ストレートに美子を口説こうとする冴羽の行動がかえって「新鮮」だと感じる美子は、冴羽と良い仲になる。そして、美奈子はなぜか香と良い仲に!?
一瞬の隙を突かれて美子をさらわれてしまう冴羽。サイドミラー越しに背後の標的を狙うという離れ業で誘拐犯を仕留めて事件は無事解決。
脚本が星山博之、絵コンテが港野洋介(青木悠三)、作画監督が神村幸子と、主力メンバーが担当しただけあって、絵のレベルは高く話の密度も濃い。美穂と美奈子の男友達が、冴羽の銃のことを「おもちゃ」だと信じきって話をしている最中に、「あれ(拳銃)、本物よ?……冗談よ、冗談」などと表情を変えず真顔で話す場面など、細かな描写が印象的。美子との滑走は西澤晋が担当か。今回もまた、謎のアニメーター・鈴木四郎がいる。
セリフ
冴羽「心配ご無用。香はあれでも一応助手だ。修羅場は何度も潜っている」
美奈子「香さまぁ……あなただけが寂しい私の愛しい御方ですわ……。お願い、冷たくなさらないで」
冴羽「恐いと思う時もある。もう俺も、これで終わりか、と思ったこともな」
美子「だから、その時々を精一杯、ってわけね」
冴羽「一人でも多く素敵な人に、女の人に出会いたい……なぁ~んちゃって!」
冴羽「おっと、危ないデートもどうやらここまでかな」
次回予告
冴羽「俺のサイフを掏ろうなんて百年早いぜお嬢さん!」
香「やだ、マリ子じゃない。高校の時の大親友よ。心理学やってんの」
冴羽「犯罪心理学か。でも、研究っていうより、こりゃ楽しんでるぜ掏りを」
香「何とか止めさせてよ、獠。それに、変な奴らにマークされてるみたいだし」
冴羽「もっこり公認っていうんならその依頼受けた」
香「うむむむ……」
冴羽「冴子と海坊主にも声かけようっと。シティーハンター『盗ってもスリリング 明日に向ってすれ!!』」
香「絶対見てね!」
スタッフ
脚本 | 星山博之 |
---|---|
絵コンテ | 港野洋介*4 |
演出 | 山口美浩 |
作画監督 | 神村幸子 |
原画 | 西沢晋*5/鈴木四郎/尾形雄二/横田智則 |
動画 | 山本みどり/福本千津子/四本忠司/高橋陽子/スタジオムサシ/スタジオ天 |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 横田政一 |
仕上 | スタジオ九魔/米村貞子/奥野孝一/公平保之/岩沢れい子 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | スタジオ・イースター/矢島洋一/北川晴美/清水隆夫/南沢貞子/影山誠哉 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
メカニカルデザイン | 明貴美加 |
設定 | 秋山浩之 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 星野匡章 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
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