ドラマとアニメの感想文

主にテレビドラマや時代劇、アニメの感想文を書いているブログです。

シティーハンター 第27話「獠と海坊主の 純情足ながおじさん伝説(前編)」

ご同業のスイーパー・海坊主からの依頼。彼は傭兵時代の上官で、今は亡き氷室剛司の娘である真希に「ファルコン」の名前で多額の援助を施してきたが、真希がバイオリニストの才能を開花させ、マスコミが注目をし始めてから、真希による「足ながおじさん」の捜索が始まった。海坊主は自らが置かれている境遇を考え、会わないことを告げるも、彼女に泣かれてしまい一度だけ会うことを約束。冴羽に「ファルコン」となって真希と会って欲しいというのが依頼内容だ。

美人女子大生でもある真希に「もっこり」しようとする冴羽だが、彼女を守ろうとする海坊主のトラップが容赦なく襲う。しかし、狙われていたのは実は真希自身だった。真希の命を狙うのは、氷室剛司と海坊主によって制裁を受け死んだはずの外道・スネーク。氷室と海坊主への復讐のため、真希の命を狙っているのだ。そして、スネークが放った銃弾が真希を襲うとき、海坊主はその身を挺して彼女を庇うのだった。

シティーハンター初の前後編。今後はこういった形で「前後編」が多くなっていく。また、『シティーハンター2』になると、脚本家による構成に加え、演出家による構成も多くなっていく。ちなみに、『シティーハンター』では港野洋介(青木悠三)とこだま兼嗣の二人だけが構成を担当。『シティーハンター2』では第1話を港野洋介(青木悠三)が担当し、その後はこだま兼嗣、加瀬充子、江上潔などが担当する。

さて本編。海坊主が久々の登場。香とは初対面であることを表現するやりとりもある。そういえば、海坊主と香が直接顔を会わせるのは、今回が初めてである。依頼内容は、今をときめく美人バイオリニスト・氷室真希とデートをしろ、というもの。

ウィーン音楽祭で最優秀バイオリニストの栄冠に輝くほどの女性だが、彼女は孤児であった。彼女の父親は海坊主が属した傭兵部隊のチーフだった氷室剛司。今は亡き彼への恩義で「足ながおじさん」をやっていた海坊主だが、会いたいとせがまれ冴羽にその役目を押し付ける。もっとも、美人女子大生とデートできるんだから、冴羽も嬉しいもっこりチャンス。事あるごとにもっこりしようと企む冴羽だが、その度にお目付け役の海坊主が登場。街中で発砲するなど過激なやり方は香以上か?また、自分は変装に自信を持っているようだが、明らかにバレバレ。7話でも変な格好させられていたし、その豊富な変装バリエーションから、実は妙なコスプレ趣味があるのかもしれない。

あることがきっかけで自身が狙われていることを告白する真希。狙っているのは、海坊主たちと同じ傭兵部隊の隊員だったスネーク。部隊の作戦を敵方に漏らしたことで氷室と海坊主を除き部隊が壊滅したことから、氷室と海坊主はスネークを制裁したが、ヤツは生きていたのだ。海坊主の目の前で真希を殺すことで復讐を成し遂げようとする卑劣漢である。真希が初めて海坊主と出会った思い出の公園で、スネークが発砲した銃弾が真希を襲う!真希を庇ったのは冴羽ではなく海坊主本人であった……。

ゲストヒロイン役には、『新ルパン三世』の最終回「さらば愛しきルパンよ」の小山田マキや、『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリス、『風の谷のナウシカ』のナウシカなど、宮崎駿作品の常連声優である島本須美を起用。神谷明とは『めぞん一刻』において音無響子三鷹瞬として共演している。

スタッフ面では、今回からメカニカルデザイン明貴美加が参加。この後『シティーハンター2』まで参加し、港野洋介(青木悠三)と共にメカ、銃器、ミニ・クーパーなどの設定画に着手していく。また、設定担当が山本之文から秋山浩之に変更されている。

後期オープニングアニメ(27話~51話)

『そして僕は途方に暮れる』のヒットで知られる銀色夏生大沢誉志幸のタッグによって作られたアップテンポな曲『ゴーゴーヘブン』をバックに新登場のオープニングアニメ。挿入される「カクテルXYZ」など、青木悠三が手がけた『愛よ消えないで』に比べてよりハードボイルド色を強めたオープニングに仕上がっている。

冴羽、香に加え、冴子がメインとして登場。手裏剣でサーチライトを破壊するなど見せ場も盛りだくさん。薔薇の花もよく似合う。マグナムをぶっ放しまくる冴羽、サーチライトに追われるなど『ルパン三世』っぽい動きも見せているアクションシーンがまず目立つが、一方で大都会の中で肩を寄せ合いながら歩く香とのシーンなど情緒的な演出も。「♪お前には俺が似合うのさ~」の場面でこの画を持ってくるところが心憎い。香のレオタード姿が『キャッツ・アイ』仕様などのお遊びも。

なお、このオープニングの中で登場している、薬莢が落ちるシーン、冴羽が三段階ズームで寄るシーンなどは本編で流用されている。

原作

「海坊主からの依頼」「スネーク現る!」「ラスト・コンサート」

セリフ

海坊主「真希の父親は俺の上官だった。俺が傭兵だった頃のな。そして俺の命の恩人だ。金はその恩返しだ。彼女は父親が傭兵だったことは知らん。だから名乗らなかった。会わなかった。だが、彼女は俺に会いたがった。新聞やテレビでこうして呼び掛ける。世間も騒ぐ。だから俺は初めて彼女に電話した。俺を捜すな、迷惑だと……」

冴羽「……泣かれたな……。どうしても、一度だけ会いたい、と。お前は女の涙に弱すぎるからな」

真希「あの日……父に連れられてここに来たあの日。空を覆うような広い背中を見たとき、私、入道雲かと思ったわ。それを見て怖くて泣き出しちゃって……でも、私をあやすあの困ったような目は、今でも忘れられないわ。小さかったのね、私。あの広い背中が、今はほら……」

次回予告

冴羽「やい海坊主。俺を殺す気か!?」

海坊主「全て貴様が悪い!」

冴羽「何?」

香「ケンカしてる場合か。遂にスネークが動き出したんだよ?」

冴羽「どうせお前は、ヤツの手口もお見通しなんだろ?」

海坊主「当たり前だ」

冴羽「せいぜい威張ってなって。弱点突かれて泣いたって俺は知らね」

香「この人弱点なんてあんの?」

海坊主「無い!」

冴羽「ほほぉ?にゃ~お」

海坊主「ぎくぅ」

香「シティーハンター『獠と海坊主の 純情足ながおじさん伝説(後編)]』絶対見てね!」

*今回は海坊主が乱入のためか、香が次回予告のサブタイトルコールを担当。

キャスト

冴羽獠:神谷明/槇村香:伊倉一恵

真希:島本須美/海坊主:玄田哲章/スネーク:秋元羊介/ウエイター:山寺宏一/男たち:梁田清之、榎本壮一、西尾巧/女たち:矢崎えりい、林玉緒、大越ゆりか

スタッフ

構成 こだま兼嗣
絵コンテ こだま兼嗣
演出 今西隆志
作画監督 北原健雄
原画 西村誠芳/斉藤良子/木口寿恵子/中野美佐緒*1
動画 島田悌三/春日久美子/スタジオ・ダブ/スタジオ ムサシ/スタジオ 天/スタジオ MAY
動画チェック 石井康雄
色指定 松本真司
仕上 スタジオ・ディーン/豊永真一/津茂谷知里/山本由美子/有田尚義
特効 千場豊(マリックス)
背景 獏プロダクション/本田修/本田利恵/中原英統/平川栄治/西村康浩/服部一広
撮影 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司
編集 鶴渕映画
タイトル マキ・プロ
効果 松田昭彦(フィズサウンド)
整音 大城久典
音響制作 オーディオ・プランニング・ユー
録音スタジオ A・P・Uスタジオ
現像 東京現像所
メカニカルデザイン 明貴美加
設定 秋山浩之
制作助手 渡辺葉子/佐藤あさみ
制作進行 星野匡章
文芸 外池省二
製作担当 望月真人

CITY HUNTER Vol.5 [DVD]

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review.hatenadiary.jp

*1:阿部美佐緒

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