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主にテレビドラマや時代劇、アニメの感想文を書いているブログです。

ルパン三世PARTIII 第10話「秘宝は陰謀の匂い」

脚本:佐野寿人 絵コンテ・演出:こだま兼嗣 作画監督神村幸子

「ルパンの馬鹿野郎」新聞に書かれた軽い悪口の正体は、ルパン一族に伝わる呼び出しに使う秘密の暗号文。呼び出しの主は、フランスの法務大臣リンチ・ワイローだった。暗号文は銭形警部の入れ知恵。罠と知りつつ乗り込むルパン。するとワイローから驚くべき依頼が。ルパン一世の秘宝を手に入れたため、鑑定して欲しいと言うのだ。鑑定の結果は何と本物。一世がワイローの母親に騙し取られたものだった。
秘宝は液体火薬の球の中にあり迂闊には取り出せない。そこでワイローはルパンに賭けを申し出る。もしルパンが一週間以内にこの秘宝を盗めた場合、ワイローは法務大臣を辞職。盗めなかった場合、ルパンは一生を刑務所で過ごすと言う物。ワイローの名誉欲から生まれた賭けと知りつつ、プライドを刺激されたルパンは承諾。まず始めに超能力者・クソグモを脱獄させることにする。クソグモは指先の超能力が異常発達しており、物体をすり抜けることが出来るのだ。その能力を使って液体火薬の中の秘宝を取り出そうというもの。しかしこれはワイローの策であり、クソグモは銭形が変装していたのだ。
一方で、五右ヱ門に液体の形を崩さないように斬る訓練を強要するルパン。一週間が経ち、ワイロー邸での最後の決戦。クソグモは正体を現しルパン絶対絶命か……?その時、次元のヘリに乗った五右ヱ門が!「石川五右ヱ門、推参!」"秘剣・風船返し"で見事液体火薬を斬り中身の秘宝を奪取。賭けはルパンの勝ちに終わった。

「デカケルトキハ ワスレズニ」のアドリブも懐かしいこの作品。3つの原作「マイクロロケット」「すでに処刑」「一騎打ち」を詰め込んだ濃密なもの。原作には登場しないワイローだが、ルパンをダシに大統領職を狙う俗物として描かれ、そのやり方に賛同しない銭形警部の葛藤も見物。液体火薬からお宝を奪取する件は原作とは違うものの、五右ヱ門の活躍が描かれプラスに働いている。なお、不二子は「中国の山奥に美容に効く温泉がある」との嘘に騙され湯治に行っている、という設定で今回お休み。おかげで、画面には男ばかりが出てくる男クサイ展開に。その他には、トレーニングルームで汗を流すルパンと次元、食事をする次元と五右ヱ門など、生活観のある演出が挿入されている。ちなみに、今回から次元と五右ヱ門、銭形警部のデザインが一新されました。次元、目つきが悪くなっています。ワイロー役には梶哲也。

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