シティーハンター 第30話「恋のライバル出現!?香さんをいただきます」
命を狙われている男・信二からの依頼。世界的冒険家である伯父・蛾眉丸耕造がアラスカで行方不明となり、遺言により信二に莫大な遺産が支払われるよう発表されてから命を狙われ始めたのだそう。犯人は叔母の花江。冴羽は男からの依頼で気乗りしなかったが、叔母が美人だと聞き引き受けることに。
信二は香を女性として意識し恋をしてしまう。気弱で貧弱な信二だが、冴羽に「男」としての女の守り方をレクチャーされ、それがきっかけで香を助け出すことに成功する。そこへ生きていた耕造が登場。冒険費用で財産は綺麗に無くなり、唯一残ったのは冒険で使っていた複葉機だけだった。耕造のパートナーとして世界へと旅立って行く信二。必ず香を迎えに来ると約束して…。
気のせいかもしれんが、この回やけに音声、音楽がクリアになっている。サンライズ作品には何かと縁が深い三ツ矢雄二をゲストに迎えた。また、叔母の花江役には鈴木みえ。神谷明とは『北斗の拳』のバット役(少年時代)でレギュラー共演している。現在は女性講談師・一龍斎貞友としても活躍中である。
警視庁の前で依頼人と待ち合わせる香。更に目印に白い薔薇……とこれまでとは違った趣を醸し出す。今回はこれまであまり触れられてこなかった冴羽と香の関係を、香に想いを寄せる信二を通して浮き彫りにしている点が見逃せない。
信二は香に恋をし、何かと冴羽との仲を探りながら冴羽と自分を比較するも、やっぱり男として冴羽には敵わないことを自覚する。しかし「男は命を懸けて愛する人を守らなくちゃいけない」ことを実践し、香を助けることで一つ成長した信二。耕造と世界を巡り、戻ってきた頃には何十倍も逞しく成長していることだろう。
冒頭、信二をマンションに連れてきた際の、女性の特大ポスターを開くまでのドミノ倒しのシーン。本当なら几帳なシーンだが、なぜか戦闘シーンで使われる「WANT YOUR LOVE(歌:北代桃子)」が挿入されている効果か息を呑んでしまう。他にも、信二が香を救い出すシーンで新たな挿入曲「砂のCASTLEのカサノヴァ(歌:北代桃子)」が登場。「FOOTSTEPS(歌:北代桃子)」、「NEVER GO AWAY(歌:北代桃子)」を含めると合計4つもの挿入歌が登場した派手な音楽回となった。
セリフ
信二「やれるさ!男は、男は、命を懸けて愛する人を守らなくちゃいけないんだ!」
香「ねえ獠……少しはヤキモチ妬いた?」*この後の「ぜ~んぜん!」も楽しい掛け合いである。
次回予告
香「どうしよう。仕事が二つも来ちゃった」
冴羽「俺こっち~。鹿鳴館綾子天下のお嬢様のほう取った~」
香「もしかしてその子、もう片っぽの依頼人翔吾君を追っかけまわしてる、って娘?翔吾君迷惑してる、って話よ?」
冴羽「迷惑?綾子嬢を誘拐しといてよく言うよ」
香「彼は族だけどそんな事しないって」
冴羽「面倒くさい!いっぺんに片付けちゃお。シティーハンター『バリバリラブ!乙女心を駆けぬけろ!』」
香「絶対見てね!」
スタッフ
構成 | 遠藤明範 |
---|---|
絵コンテ | 山崎和男*2 |
演出 | 江上潔 |
作画監督 | 神志那弘志 |
原画 | 神志那弘志/小林早苗/山内則康/上杉恵美子 |
動画 | スタジオ・ライブ/松本明子/星野紀美子/宮司好文/西川秀明/飯田倫也/工藤誉寿治 |
動画チェック | 山下文広 |
色指定 | 中山志甫子*3 |
仕上 | 遊民社/津田美加/光井朋夏/川口由美子/森美奈子/藤塚篤 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | スタジオ・イースター/矢島洋一/北川晴美/清水隆夫/南沢貞子/影山誠哉 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
メカニカルデザイン | 明貴美加 |
設定 | 秋山浩之 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 会田剣一 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
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