無敵鋼人ダイターン3 第12話「遥かなる黄金の星」
世界的大富豪であるワールド銀行会長・ウェナーから晩餐会に招待された万丈。だが、彼の正体は万丈とは旧知のメガノイドだった。ウェナーが管理を任されていた火星の金塊を万丈が強奪したことから名誉を傷つけられ、火星から永久追放されたウェナーは、ドン・ザウサーから貰った名誉を再び取り戻すため万丈に戦いを挑む。
第10話でウォン・ローがまことしやかに呟いた、万丈が「火星から尻尾を巻いて逃げ出した子供」という過去が明かされるお話。万丈が何不自由なく暮らせるのは、脱出の際母が手配した火星からの大量の金塊のおかげであり、火星でその管理を任されていたウェナーは追跡に失敗し、罰として火星を永久追放され、ドン・ザウサーとの面会も禁じられてしまったことから、恨みを晴らし自身の名誉を取り戻すため万丈と対峙することに。
火星脱出のエピソードから、ウェナーの追っ手であるフラッシュファイターとの戦いは、白と黒を基調とした印象的な作画で統一されており、万丈の姿だけが赤く彩色されているというインパクトの強いシーン。構図、動き、綿密に描かれたメカなど、金田伊功の手によるハイレベルな作画を存分に楽しむことができる。
催眠術による心理攻撃で万丈を揺さぶるウェナー。学校、都市、廃れた倉庫、閉鎖された工場内部などがものすごいスピードでインサートされ、最後は大仏が登場するというこちらもインパクトの強い演出で表現しているが、やはり初期型のメガボーグなのか、最後には万丈のサン・アタックによって貫かれて死亡。ドン・ザウサーから貰った勲章と名誉に固執しながらの最期であった。
セリフ
万丈の母「万丈、地球へ逃げるのです。さあ、急いで……急いで地球へ。……分かったわね。ロケットには、戦闘に使える、あのロボットも積み込んであります。それと、お前が一生困らずに暮らせるだけの金塊を積んでおきました。さあ、見つからない内に、早く逃げるのです」
万丈「母さん、僕は、脱出に成功したよ。僕は、メガノイドの野望を必ず打ち砕いてやる!」
ウェナー「こ、ここまで万丈を追い込んでおいて、むざむざ……と、取り戻すんじゃ……こ、この、ドン・ザウサーからいただいた名誉を……。まだまだ死ねん……名誉を取り戻すまではな……!」
スタッフ
脚本 | 星山博之 |
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絵コンテ | 貞光紳也 |
演出 | 貞光紳也 |
作画監督 | 富沢和雄 |
作画 | 長崎重信/鍋島修/平山智/亀垣一/金田伊功*2 |
美術 | メカマン |
背景 | アイ・プロ/三浦智/小板橋康恵 |
動画チェック | 柏田智子 |
仕上 | シャフト/関野典子/浅賀チエコ |
特殊効果 | 土井通明 |
タイトル | 多々良正春 |
撮影 | 旭プロダクション |
編集 | 鶴渕友彰/小谷地文雄 |
現像 | 東京現像所 |
音響監督 | 松浦典良 |
効果 | 松田昭彦 |
整音 | オーディオ・プランニングU |
録音 | 整音スタジオ |
制作進行 | 今井広美 |
設定制作 | 鶴見和一 |
アシスタントプロデューサー | 神田豊 |
制作 | 名古屋テレビ*3/創通エージェンシー/日本サンライズ*4 |
次回予告
ダイターンに乗り込んだ、レイカ、ビューティを狙うミラグロア作戦とは何だ?倒したはずのメガボーグが次々と襲い掛かる。バリアーに遮断されたマッハ・アタッカーの僕は手が出せない!次回、無敵鋼人ダイターン3「前も後ろもメガボーグ」に、カムヒア!
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