シティーハンター 第21話「姿なき狙撃者!!獠と冴子の危険なゲーム」
冴子の部屋で目が覚めた冴羽。まったく記憶に無いのだが、ある男性のボディーガードを引き受ける約束をしてしまったらしい。ガードの相手はジェリー・スミス。冴子が駆け出しの頃に世話になった恩人で、アメリカで一、二を争う新聞社の元社長だ。
わざと狙われるよう都内を歩き回るスミスを不審に感じた冴羽は、冴子を酒に混ぜた睡眠薬で昏睡状態にして真相を聞き出す。病により余命幾何も無いスミスは自分の命を「賭け」の対象としたのだ。冴羽と冴子のコンビはスミスを守りきり、この危険な「ゲーム」に勝つことができるか。
冴子と飲み歩き、翌朝目が覚めたら冴子の部屋におり、目の前にはワイシャツ一枚だけを羽織った冴子の姿が…。何も覚えていない冴羽。上手く騙される。ガードの相手はジェリー・スミス。日本かぶれのアメリカ人だが、実はアメリカ国内で一、二を争う新聞社の元社長。「なぜ狙われるのか」の問いには、以前アメリカに乗り込んできた日本のヤクザを大掃除するためのキャンペーンを行ったことにより遺恨を買った、との答えだが、その割には目立つ格好で無防備にあちらこちらを歩き回る。依頼の真相を聞きだすため、冴羽は冴子を罠に嵌める。自分が引っかかった手であえて……。
冴子を部屋へ送り届ける冴羽。ここからは完全に大人の世界。妖艶なムードが漂う中、見つめ合う冴羽と冴子。喘ぎ声に似た吐息を漏らす冴子も色っぽいが、バックに流れる挿入歌「BLUE AIR MESSAGE(歌:大内義昭)」がこのムードを更に盛り上げる。いつもはすぐに「報酬」を要求する冴羽だが、今回は完全に無防備な冴子を前に、ただ優しく微笑み見つめるだけ。そして冴子の寝顔を見た後、一人でスミスのガードへと向かうのだった。これには、冴子のみならず視聴者さえも思わず「カッコ付け過ぎ」と突っ込んでしまいたくなる。大海原のど真ん中で殺し屋たちに応戦する冴羽だが、絶体絶命の危機を救ったのは冴子だった。スミスは命ある限り生き抜くことを約束する。
スミス役は大ベテラン・桑原たけし。また、本筋以外にも、競走馬の名前が「カオリレディー」と「スーパーサエコ」(髪の毛の色と毛並みの色が同じ)とか、座禅の最中後ろに立つ僧侶に向かって銃を向け「俺の後ろに立つんじゃねえ」と凄んでみせるなど、ギャグシーンやパロディーシーンもあって濃い内容。大海原の銃撃シーンは迫力満点。なお、冴羽は前回に引き続き愛車のミニ・クーパーを破壊されている。
セリフ
冴羽「三度目の仕事は俺に任せな。今日は危険な最後の賭けだからな」
冴子「獠のヤツ……カッコ付け過ぎだわ」
スミス「君と冴子さんを見ていたら、命がとてつもなく大事に思えてきた」
次回予告
冴羽「えへへ、恋人できちゃった。強い人って素敵♪だって。羨ましいだろー」
香「嘘をつけ。んな上手い話があるもんか」
冴羽「本当だも~ん。アリサちゃんってとっても積極的なの」
香「危ないなあ。獠に接近してくる女性って必ず何かあるんだよね。利用されてんじゃないの?」
冴羽「うんにゃ!あの目は俺に完全にイカれてる」
香「あっそ。あとでベソかいても知ぃらないっと」
冴羽「シティーハンター『愛のキューピット ダイヤモンドに乾杯!!』」
香「絶対見てね!」
スタッフ
脚本 | 星山博之 |
---|---|
絵コンテ | 網野哲郎*2 |
演出 | 江上潔*3 |
作画監督 | 鈴木四郎 |
原画 | 西沢晋*4/丹沢学*5/井上容子/尾形雄二/横田智則/鈴木四郎 |
動画 | 山本みどり/春日久美子/島田悌三/四本忠司/スタジオ・ダブ/スタジオMAX |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 千葉賢二 |
仕上 | スタジオ・ボギー/菊池博子/瀬古由布子/渡辺貴士/勝野寛史 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | 獏プロダクション/本田修/本田利恵/中原英統/平田秀一/平川栄治/西村康浩/甕智恵子/服部一広 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
設定 | 山本之文 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 渡辺信一郎 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
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