必殺橋掛人 第5話「六本木の朝顔を探ります」
今回の仕事は六本木。地図からは「朝顔」の文字が浮かぶ。ある朝、新吉(宅麻伸)は入水自殺を計る女性と遭遇。「見てみろよ、手前ぇの不様な格好を」と傍観の構えを取るが、自殺が本気であり止めに入る新吉。柳次(津川雅彦)の家では、お咲(安孫子里香)が寺子屋で学問を習いたいと言い出し、「女に学問はいらねえ」と言い合いになる始末だが、そこへ新吉が自殺未遂の女を連れてくる。「一晩泊めて欲しい」と言われOKを出すが、お紺(高部知子)がヤキモチを焼いてしまい却下。松(斉藤清六)とおくら(萬田久子)夫婦の家へ預ける柳次だが、結局ここもダメで新吉の家へ帰って来てしまう女だった。
新吉の家で夜を明かした女はそのまま出て行くが、街角で見かけたおくらが後をつけると、六本木の華道・井泉流宗家の屋敷へ入って行く。早速、井泉流に営業活動を行う柳次。家元・お蔦(山田はるみ)に弄ばれる柳次。自殺未遂を計ったのは、井泉流家元の娘だったお菊(伊藤真奈美)。朝顔の好きな高弟・聖四郎(門田裕)と結婚の予定をしていたが、聖四郎は死んでしまった。どうやらこの背後には、井泉流の跡目争いが絡んでいるらしい。おくらは柳次に頼んで衣装を貸してもらい、井泉流へ弟子入りをする。
井泉流は、六本木の宗家からお墨付きを貰った看板を掲げていない教室の看板を片っ端から実力行使で排除。家元から花伝書を受け継いだ四郎(金尾哲夫)の門下生も、師匠・花江(三浦徳子)の引き抜き工作により六本木の宗家に高額な看板料と免許料を支払い流れていった。四郎は元々お蔦の夫であったが、お蔦が浮気性であったため四郎が追い出されてしまったのだ。しかしその際に四郎が花伝書を持ち出したので、お蔦は取り返そうと躍起になっているのだ。遂には四郎宅へ強盗に押し入り、花伝書を奪い四郎を殺してしまう門弟の竜生(小林芳宏)と多門(升毅)。お菊も宗家へ乗り込んで逆に殺されてしまった。四郎からの頼み料で、お蔦たちを始末する橋掛人。
華道の流派の跡目争い話。この手の話は現代モノのサスペンスでも題材になるが、今回の話は少々端折りすぎか?色々と詰め込んだがかえって中身が薄くなってしまった印象がある。
監督は工藤栄一。お蔦を始末する時に、蚊帳を踏みつけながら追い詰めていく演出が面白い。この時の津川雅彦の顔がこれまた凶悪。
スタッフ
脚本 | 保利吉紀 |
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監督 | 工藤栄一 |
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