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主にテレビドラマや時代劇、アニメの感想文を書いているブログです。

無敵鋼人ダイターン3 第11話「伝説のニーベルゲン」

博物館に展示されていた戦車が勝手に動き出し町を蹂躙。メガノイドの仕業だ。戦車コレクターのヘスラーからガードを依頼された万丈だが、そのヘスラー自身が事件の黒幕だった。彼は自らが作り上げた究極の戦車「ニーベルゲン」でダイタンクに戦車戦を挑んできた。

亀仙人であり一平じいちゃんであり外観和尚である宮内幸平が声を充てる戦車コレクターのヘスラー。第一声が「ハイル!ヘッケラー!」、昔話として「ロンノン戦車隊(ロンメル戦車隊)」の話をする部分など、やはり旧ナチスがモデルとなっているのか。

ヘスラーは冷凍睡眠で90年ほど眠っていたことから、何と御年140歳。大戦中に戦車を作っていたことから、技術が発達した未来に究極の戦車を作ろうと夢を抱いての冷凍睡眠であったが、目覚めたときには平和な世の中になっていた。しかし戦車作りの夢と戦車への愛が捨てきれずメガノイドとなった。恐らく、冷凍睡眠から目覚めた後の孤独と失望という弱みを、メガノイドに付けこまれたのではないだろうか。

自らが作った究極戦車「ニーベルゲン」。後発のスーパーロボット大戦シリーズにも登場しているが、その巨大さはダイタンクを遥かに凌ぐもので、更にその装甲はダイタンクのキャノン砲までも無力化してしまうほど。ダイタンクからダイターン3に変形するためのカセットサーキットを外し、一対一の戦車戦を挑むヘスラーヘスラー勝利は目前というところでトッポにカセットサーキットを奪われ形勢逆転。ヘスラー自身もメガボーグ化して善戦するが、最後までニーベルゲンを愛するその姿勢に、万丈自身も深く胸を打たれるのであった。ニーベルゲンの破壊を回避するため、今回サン・アタックは無し。残ったニーベルゲンは、ラジコンで動くように改造するというお茶目なオチで解決。

セリフ

ヘスラー「こ、このニーベルゲンは、壊させはせん!こ、こいつは、壊させんぞ……」

万丈「よっぽど戦車が大事と見える。気持ちは分かるが、生かしておくわけにはいかない。……ヘスラー、お前の戦車だけはちゃんと残してやる。戦争博物館にな」

万丈「眠っていた90年の重みが、いっぺんに圧し掛かったんだ。これでヘスラーも安らかに眠れよう。昔の夢を背負ってな……」

声の出演

破嵐万丈鈴置洋孝/三条レイカ:井上瑤/ビューティタチバナ:水野カコ/トッポ:白石冬美/コロス:信沢三恵子

ヘスラー宮内幸平/アナウンサー:鈴木清治/警官:竜田直樹*1/ソルジャーA:戸谷公次/ソルジャーB:熊谷幸男

スタッフ

脚本 吉川惣司
絵コンテ 藤原良二
演出 藤原良二
作画監督/原画 富沢雄三
作画 青山純子/大野文子/柏田涼子
美術 メカマン
背景 アート・テイク・ワン
動画チェック 柏田智子
仕上 ディーン*1/松田典子/木村容子
特殊効果 土井通明
タイトル 多々良正春
撮影 旭プロダクション
編集 鶴渕友彰/小谷地文雄
現像 東京現像所
音響監督 松浦典良
効果 松田昭彦
整音 オーディオ・プランニングU
録音 整音スタジオ
制作進行 草刈忠良
設定制作 鶴見和一
アシスタントプロデューサー 田豊
制作 名古屋テレビ*2創通エージェンシー日本サンライズ*3

次回予告

砂漠の真ん中に僕たちを招待したウェナーとは何者なんだ?襲い掛かる巨大な竜巻が、全てを飲み込む時、火星脱出に隠された僕の秘密が暴かれる。次回、無敵鋼人ダイターン3「遥かなる黄金の星」に、カムヒア!

*1:スタジオ・ディーン

*2:メ~テレ

*3:サンライズ

シティーハンター3 第10話「クリスマスにウェディングドレスを…(前編)」



世間はまさにクリスマス一色。そんな中、山岡海運社長・山岡信三から一人娘・椿を連れ戻して欲しいとの依頼。椿は山岡海運の商売敵である海野海運の跡取り・和彦によってたぶらかされているそうだが、冴羽の調べでは和彦の態度は誠実なもので、二人は純粋に愛し合っていた。更に二人は何者かに命を狙われている様子。

山岡海運と海野海運の仲違いの原因は……。そして、二人が命を狙われる原因は一体……。

商売敵同士の息子と娘が愛し合い、親から認められぬままに愛を育み合う。『ロミオとジュリエット』というよりは、『水戸黄門』などの勧善懲悪時代劇によくあるストーリー。こういうお話の場合、大抵第三者が漁夫の利を得ようと画策しているものなのだが……。

ダンディな山岡海運の社長。香を見てはすぐに口説き始めるプレイボーイ。一人娘の椿には男手一つということもあり、海外で英才教育を受けさせたのだが、その椿と愛し合った男というのが、何と商売敵である海野海運の跡取り・和彦だった。山岡海運と海野海運には25年前から続く裏切りによる怨恨が続いており、椿からその原因を聞きだそうとした冴羽だったが、あと一歩のところで逃げられてしまう。

和彦と椿は命を狙われていた。しかし二人には身に覚えがない。和彦が母・雪の誕生パーティーに出席した際、椿が白馬で和彦を迎えに来るのだが、この時も二人は怪しい男たちにマークされていた。

年末も近いというのに通帳には17,300円しかなく「年が越せない」と嘆いたり、300万円のウェディングドレスに憧れたり、また一方で「愛し合う二人を引き裂く仕事」に嫌悪感を顕にしたりと、香の行動がかしましい今回のお話。前金300万円の半分である150万をすぐに使い込んだり(借金返済もあるだろうが、その割には買い物が多い……やはり女性だな、と)と金遣いの荒さも露呈するが、この前半の「ウェディングドレスに憧れる香」が後編への伏線となっていく。

脚本には常連ライター・平野靖士に加えて大ベテラン・久保田圭司を迎えた。久保田と言えば、1960年代から70年代にかけて製作された日活映画の脚本を経て、アニメでは『科学忍者隊ガッチャマン』『逆転イッパツマン』などタツノコプロの作品に参加する傍ら、ロボットアニメ『ビデオ戦士レザリオン』の脚本にも参加した人物である。もちろん実写畑でも活躍を続けており、2000年に入ってからはVシネマの脚本もいくつか手がけている。

セリフ

山岡「ビリヤードは恋人の心を掴むのと同じ。相手のハートを狙って一気に恋の矢を放つ!」

冴羽「もう忘れるんだね。二人の間に愛が存在していたなんて。君はきっと悪い夢でも見たんだよ」

椿「そんなことない!私たちは真剣に愛し合っているわ!あなたなんかに分からないでしょうけど!」

冴羽「分からないね。君が悪魔の城に乗り込んででも、愛する人を助けるというんなら分かるがね。今の君は、もうどうでもいいという雰囲気だ。彼に騙されていたんじゃないか、と疑心暗鬼にかかっている。そんなのは愛じゃない。ただの妄想さ。だから、君を捨てるような薄情男のことは忘れて……父親公認のリョウちゃんとモッコリしようよ」*冴羽、椿に向けてわざとキツイ言葉を浴びせてその気持ちを再確認させる。いつもの手段。

次回予告

香「椿さんの勇気には本当脱帽ね」

冴羽「でもまだ安心はできんぜ?ずーっと付けねらってる奴らもいるし」

香「早く家同士の仲違いの原因を突き止めて、めでたくゴールインさせてあげたいね」

冴羽「そんときゃついでに香もウェディングドレス着てみっか?」

香「本当に!?」

冴羽「なんちて」

香「うぅ…さてはまた私を囮にするつもりだな?」」

冴羽「シティーハンター3『クリスマスにウェディングドレスを…(後編)』」

香「見ないとゴールインできないよ?」

キャスト

冴羽?神谷明/槇村香:伊倉一恵

椿:高田由美/和彦:難波圭一/山岡:鈴木泰明/雪:巴菁子/執事:田口昴/ファンC:中博史/男A:中田和宏*1/女A:麻見順子*2/女B:斉藤千恵子/女の子:林玉緒

スタッフ

脚本 平野靖士/久保田圭
絵コンテ こだま兼嗣
演出 藤本義孝*3
作画監督 本橋秀之
原画 伊東誠/星野絵美
動画 赤坂理恵子/島田悌三/置鮎美穂/河野利幸/アニメアール/スタジオ天/スタジオたくらんけ
動画チェック 石井康雄
色指定 大橋奈緒
仕上 エムアイ/ビーム/木下恵美/宮田薫/池田誠/今村雪子
特効 千場豊(マリックス)
美術 本田修
背景 獏プロダクション/荻庭裕文/小形光芳/矢島伊都子
撮影 (株)旭プロダクション/長谷川洋一/大神洋一/薮田順二/土岐浩司
編集 鶴渕映画
タイトル マキ・プロ
効果 フィズサウンドクリエイション 松田昭彦
録音スタジオ APUスタジオ
整音 柴田信
音響制作 オーディオ・プランニング・ユー
現像 東京現像所
メカニカルデザイン 明貴美加
文芸設定 稲荷昭彦
制作助手 外池葉子
色彩設計 中山しほ子
仕上助手 新垣純子
製作担当 望月真人
制作デスク 池部茂
制作進行 松村圭一


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