機動戦士ガンダムΖΖ 第6話「ズサの脅威」
ブライトはどうしてもジュドーをスカウトしたく、高級食材を使った弁当で子供たちをもてなす。ところが、これに反抗的なのがアストナージ。マシュマーが試作型モビルスーツ・ズサを駆ってΖ打倒の出撃をするとき、ジュドーが特別ではないことを証明するため、アストナージは自らΖガンダムに乗り込むのだが……。
一方、アクシズ軍から金を巻き上げていたシャングリラ市長・ダマールさん、エゥーゴとアクシズの戦いに巻き込まれて資産は全てパァ……。
アーガマとΖガンダム追撃のためコロニー内部へと入り込みたいアクシズ軍だが、その焦りに付け込むシャングリラ市長・ダマールは、駆け引きに乗じてハイエナのように金を毟り取る強欲な男。このやり方に、さすがのゴットンも嫌気がさしているようだが、マシュマーは純粋さゆえにその辺りの「大人の都合」をよく理解していない様子。
さて、エウーゴの補給艦ラビアン・ローズがシャングリラのすぐ近くまで来ていることを察知したブライトは、コロニー脱出のため子供たちをスカウト。特にジュドーには「ニュータイプかもしれない」と期待をかけるが、子供たちの中でジュドーだけはアーガマに非協力的。
シャングリラ住民の大多数が住む下町の住人に迷惑をかけたくないマシュマーだが、自らの騎士道精神に則り、手段を選ばずとも一対一の戦いを希望。新型モビルスーツ・ズサに乗り、山の手のある住宅の敷地内を勝手に拠点とするのだが、これが何とダマール邸!おかげでダマールさん自慢のワインコレクションは全て破壊されるし、アンマ夫人自慢の家財道具一式もパァ……散々な目に遭うのだった。
山の手近くの病院に入院するカミーユを心配したファは、燃料漏れでまともに動かないメタスに乗って出撃。子供たちの態度に業を煮やしたアストナージは、Ζガンダムに乗って出撃するが、マシュマーのズサには適わない。メタスの腕を引きちぎるほどのパワーを持つズサだが、多勢に無勢で不利と感じたのか、マシュマーはガザ隊と合流することに。
ファは必死にジュドーを説得。リィナの一言もあって、Ζガンダムに乗り込むジュドー。ファと一緒にエルとイーノもメタスに乗り込み援護する。ここでようやくモビルスーツ戦らしい演出を見ることができる。コロニー内部での戦闘のためビームライフルは使っていないが、ビームサーベルでの斬り合いや、ズサお得意のミサイル攻撃など、見所が数多く用意されている。ビームサーベルでガザ部隊を撃墜していくジュドーは、やはりニュータイプなのか。仲間たちの協力でアクシズ軍を撃退したジュドー、いつしかアーガマに愛着が湧く。
ヤザンが市民のバイクを勝手に盗んで戦闘が行われているジャンク山へ向かうも、勝手にジャンクに激突してまた瓦礫に潰される、という意味不明な行動も挿入されていたりする。もうそういうキャラに成り下がっているヤザン、ある意味哀れである。そして、今回一番の被害者はダマールさん。戦闘に巻き込まれた影響で、土地は地すべりを起こし、ワインコレクション、家財道具一式は潰され、最終的には家も全壊……。アクシズ軍から巻き上げた金と家財道具を頼りに地球へ移住することを夢見ていたというのに、何もかも失ってしまって……この人これからどうすんのかね?コーティングした薔薇を折られたマシュマーさんも心配。
作画監督は敷島博英。東映動画出身で『キン肉マン』の作画監督等を務める。その後「スタジオ夢民」を設立(夢民は本作品の動画なども担当)。後に「アートオフィス写楽」と改称し、現在は代表を務めている。Ζガンダムの後半より作画監督として参加しており、ガンダムΖΖ終了後は『北斗の拳』『北斗の拳2』の作画監督としてローテーションを守り終盤まで参加した。現在も第一線で活躍しており、『陰からマモル!』のコンテ、演出から、アダルトアニメの監督まで、幅広く手がけている。東映系独特の濃いタッチを受け継ぐ実力派で、今回のマシュマーさんのタッチにも特徴がよく表れている。
セリフ
ジュドー「お、男の顔を引っ叩いたな!」*ブライトからの「買収」弁当を粗末に扱ったジュドーに対し、ファがジュドーの頬を引っ叩いたときのセリフ。
ファ「あなたは、あなたはこんな贅沢なものを、私たちがいつも食べてると思ってるの!?」*シンタとクムが床に落ちた弁当の具材を拾う姿が、クルーたちの窮乏を表している。
ブライト「あの子はニュータイプかもしれないんだ…」*アストナージはジュドーが特別ではないことを証明するため、自らΖに乗り込むのだが……。
マシュマー「所詮は私の敵ではないな…消えろぉ!……ん!?Ζガンダムは…あの小屋を守るために自らを盾にしたのか…Ζのパイロットもまた…騎士道精神を持っていたとは…」*いや、偶然なんですけどね。
ファ「この間までガンダムに乗っていたパイロット…カミーユ・ビダンって言うんだけど、今病院にいるわ。元々軍人でもないのに、世界を救うためにって最後まで戦い抜いてね…。あなたにそこまでやれとは言わない。でもね……ジュドー、お願い!Ζガンダムに乗って!」
リィナ「アーガマの戦いって、手伝う値打ちがあるんじゃないかしら。ジャンク屋より!……お金儲けだけに一生懸命のお兄ちゃんなんて、嫌いだ!」*ダマールに聞かせてやりたいセリフだ。今回はこういう部分も少し浮き彫りになっているのが特徴か。
マシュマー「何を言う!ここで止めたらハマーン様に申し訳…おわっ、薔薇が…薔薇が折れた…んんんっ、貴様ぁ!」*マシュマーさんマジギレ。
ビーチャ「兄貴がだらしないと、妹は苦労するねえ」
声の出演
ジュドー・アーシタ:矢尾一樹/ブライト・ノア:鈴置洋孝/リィナ・アーシタ:岡本麻弥/イーノ・アッパーブ:菊池正美/ビーチャ・オーレグ(アストナージ・メドッソ):広森信吾*1/モンド・アガケ:塩屋浩三
ファ・ユィリィ:松岡ミユキ/エル・ビアンノ:原えりこ/ハマーン・カーン:榊原良子/マシュマー・セロ:堀内賢雄/ゴットン・ゴー:戸谷公次/トーレス:阿部建太*2/シンタ:坂本千夏/クム:荘真由美/ダマール:西村知道/アンマ:青木和代
スタッフ
作画監督 | 敷島博英 |
---|---|
原画 | 石丸賢一/池田和洋/上野賢*3/小沢美也子/小田不二夫/小野浩一郎/加藤洋人/久米一成/佐藤浩雅/重田亜津史*4/関野昌弘/星越賢次/松下佳弘/松本忍 |
動画チェック | 近藤梨恵*5 |
動画 | 赤坂理恵子/木下みさ子/横野恵美子/川田栄三/鈴木啓泰/高橋ノブ子/スタジオ・マーク/邪魔猫クラブ |
色彩設定 | 高島清子*6 |
色指定 | 峰崎裕子 |
特殊効果 | 千場豊 |
仕上処理 | 前林文恵 |
仕上げ | ジャスト/サンライズスタジオ/スタジオのあ/アートランド |
背景 | スタジオ・イースター/矢島洋一/清水隆夫/鈴木国生 |
撮影 | 旭プロダクション/古林一太/奥井敦/平山明夫 |
編集 | 布施由美子(井上編集室) |
効果 | 横山正和 |
調整 | 依田章良 |
録音 | ニュージャパンスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
タイトル | マキ・プロ/岸村弘明 |
設定ベース | 永瀬唯 |
協力 | 河本洋一/西中康弘 |
制作デスク | 高森宏治 |
設定制作 | 近藤康彦 |
制作進行 | 赤根和樹 |
演助進行 | 高松信司 |
制作補佐 | 原田奈奈 |
OPコンテ | 滝沢敏文 |
ENDコンテ | 斧谷稔*7 |
OP・END作画 | 瀬尾康博/北爪宏幸/内田順久 |
OP・END美術 | 池田繁美 |
脚本 | 鈴木裕美子 |
ストーリーボード | 川瀬敏文 |
演出 | 川瀬敏文 |
次回予告
エンドラは軍艦なんだから、中にはデキる人物がいます。戦闘になっても演説して、自分の正当性をアピールするなんて、尊敬したいもんだ。しかし、俺の命と引き換えにしろと言われたら、ごめんって言っちゃう。ガザのなんとか、って攻撃、コロニーに穴を開けちまうんだぜ?次回、ガンダムΖΖ「ガザの嵐」。ニュータイプの修羅場が見られる!
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シティーハンター 第49話「迷えるシスター もっこりは愛のお導き!?」
京子は誓願しシスターとなることに迷っていた。挙句の果てに、休暇中にゲームセンターで遊び、ディスコで踊り明かしているうちに泥酔し、誓願に必要なロザリオを失くしてしまった。これでは誓願できない。そんな時に出会ったのが「もっこりの生き神様」!?
ディスコの店内曲「ゴーゴーヘブン(歌:大沢誉志幸)」。
今回は冴羽と香、そしてヒロインの京子のみがドタバタを繰り広げる異色編。依頼人もいなければ、悪漢に襲われたり犯罪組織に狙われたりすることもなく、三人の交流のみが描かれている。その一方で、様々なお遊び的演出も散りばめられており、例えば劇中上映される映画の中で、主役の「健さん」のセリフが38話の菊之介のセリフ*1を流用していたり、京子が興じるモグラ叩きのモグラの中に『装甲機兵ボトムズ』のスコープドッグがいたりと、かなり自由な作劇を行っている。
結局、ロザリオは京子自身が泥酔中に野良犬の首にぶら下げてあげたわけだけれど、それをすっかり忘れていた京子。思い出すきっかけになったのも、冴羽のマンションで飲んだお酒であった。京子自身、立派なシスターになろうと自分に無理をしていたのだけれど、冴羽のアドバイスによって心の負担を軽くし、自分に自信を取り戻していく。京子のロザリオをぶら下げた犬・ドラも無事見つかった。野良犬だったドラは、教会が面倒をみることになって万事解決。
セリフ
香「今日も仕事の依頼が無かったら、ビラでも撒かなきゃ」*そして、『シティーハンター2』の1話でいよいよビラを撒くことに……
京子「私、立派なシスターに憧れるあまり、ちっぽけな人間だということを忘れていたんです。冴羽さんに言われました。いくら神様に仕えても、所詮人間は人間だ、って」
次回予告
冴羽「麻薬絡みの仮装舞踏会?またやばそうなお誘い。何たって冴子と麗香の頼みだもんなあ」
香「このヤマ、昔兄貴が追っかけてたんだってね」
冴羽「ロードスマフィアだと?」
香「海坊主さんも狙われたって言うし、何かとっても嫌な予感がするのよ」
冴羽「その予感どうやら大当たりみたいよ?」
香「ねえ獠、私にもしもの事があっても、構ったりしないって約束して?」
冴羽「シティーハンター『史上最強の敵!!獠と香のラストマッチ(前編)』」
香「絶対見てね!」
スタッフ
脚本 | 外池省二 |
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絵コンテ | 加瀬充子 |
演出 | 加瀬充子 |
作画監督 | 神村幸子 |
原画 | 西村誠芳/木口寿恵子/斉藤良子/遠藤栄一/山内貴美子 |
動画 | 山本みどり/福本千津子/スタジオムサシ/たくらんけ/スタジオ天 |
動画チェック | 石井康雄 |
色指定 | 持田武*3 |
仕上 | スタジオ・ディーン/新井こずえ/山本由美子/堀井まつ子/手塚悦子/村越清美 |
特効 | 千場豊(マリックス) |
背景 | 獏プロダクション/本田修/中原英統/西村康浩/服部一広/佐藤和寛/平川信之 |
撮影 | 旭プロダクション/長谷川洋一/末弘孝史/福田寛/土岐浩司 |
編集 | 鶴渕映画 |
タイトル | マキ・プロ |
効果 | 松田昭彦(フィズサウンド) |
整音 | 大城久典 |
音響制作 | オーディオ・プランニング・ユー |
録音スタジオ | A・P・Uスタジオ |
現像 | 東京現像所 |
メカニカルデザイン | 明貴美加 |
設定 | 秋山浩之 |
制作助手 | 渡辺葉子/佐藤あさみ |
制作進行 | 南雅彦 |
文芸 | 外池省二 |
製作担当 | 望月真人 |
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